我が家にはペットとして犬のキチと猫のナナがいます。
キチは娘が2歳半の時に聴導犬協会から引き取りました。そしてナナはもう少し早い時期、娘が1歳半の時に我が家に迷い込んできたました。
2匹とも我が家の大切な家族ですが、一人っ子の娘にとっても大切な存在になっているようです。
もし小さい子供がいて動物が飼える環境なら、ペットを飼うことを絶対おすすめします。
ペットを飼うことは子供の教育に良いのか?
一般的にはペットを飼うことは子供の情操教育によいと言われていますが、本当はどうなんでしょうか?
特に娘は一人っ子で親の愛情はすべて自分のもの。いつも自分に注目が集まることが当たり前の状態です。そんな娘の状況にも犬や猫を飼うことが何かしら良い影響を与えるのか?
実際に犬、猫を飼っている立場として考えてみました。
ペットへの対応は親の姿を通して
ナナは生後3,4ヶ月と思われる大きさの時期に我が家に迷い込んできました。
ガリガリに痩せていて、人に対してひどく警戒していた様子。でもこのまま野良にはしておけない。
しかたなく『うちで飼うか』となったのですが、当初は便やおしっこのしつけのためナナに厳しく接することもありました。
その姿をみていたからか、娘もナナを軽く叩いたりし始めたのです。
『これはいかんなー』と思って娘の前ではナナを叱るのはなるべく避けるようにしました。
ペットを飼うことが情操教育に良いと言っても、やりっぱなしでは駄目。
親がペットに対してどうのように接しているのか、その姿を小さいこどもは観察しています。
家族同様に接するうちに娘もナナを可愛がるようになりました。
そして半年もするとすっかり我が家の一員となったのです。
娘とナナは今では姉妹のように仲良くしています。
また歳が近いせいか、娘はナナと気が合うようです。
でも時々、娘がナナを無理やり抱っこしようとして、引っかかれていることもあります。
『自分の思い通りにならないことがある』ということをまさに実体験で教えてくれています。
世話をさせることで責任感が出てくる
キチは日本聴導犬協会から引き取りました。
我が家に来た時は7歳、人間で言えばアラフィフでしょうか。
キチは小さい子供はあまり好きではないようで、娘のことも初めは相手にしませんでした。
娘も自分の方を向いてくれないキチにやきもきしていました。
しかもキチは体重15キロを超えているので娘よりもかなり大きい。
最初は最悪のことを考えなるべく2人きりにすることは避けました。
それでも娘が3歳半を過ぎてかなり自立できるようになってのでキチの夕方の餌をお願いしてみました。
当初キチは『餌を食べても良い』という合図を私が出さないと食べませんでした。
でも、今では娘の合図でも食べるようになっています。
餌当番になってもらうことで娘にも少し責任感が芽生えてきた気がします。
また娘とキチの関係もナナほどではないですが、お互いに認め合う仲にはなっています。
娘の心がより豊かになってきた
うちにナナやキチが来た当初は、娘は自分の欲求のまま触ったり、いたずらをしたりしていました。
しかし娘が大きくなるにつれて、ナナやキチの嫌がることは何か、何をしたら喜ぶのかを学ぶようになりました。
つまり相手の気持ちを察する能力が育まれてきたのです。
また他人に対しても優しくなりました。
保育園でも先生に『〇〇ちゃんは優しいですねー。』とよく言われます。
そのうち命の大切さも学ぶことになる
正直、今は考えたくはありませんがキチやナナともお別れする時期が来ます。
特にキチはもうすぐ9歳です。
どんなに長生きしても娘が思春期に入る頃には、この世にはいない可能性が高い。
おそらく娘がはじめて接する身近な者の死になります。
私事で言うと、幼い頃から飼っていた犬が亡くなったときの喪失感は今でも忘れません。
私が10歳のときでした。
当時この世ではもう会えないと考えただけで絶望感に打ちひしがれました。
死が身近に感じた瞬間でした。
娘に同じ気持ちを味わらせるのは切ないですが、人として成長する大事な過程だと思います。
ペットは一人っ子の娘にとって大事な存在になった
今では、そばにいることが当たり前になったキチとナナ。
娘にとっても私達夫婦にとっても大事な存在です。
もちろんデメリットもあります。
2匹がいることで気軽に泊まりの旅行は行くことができなくなりました。
それでもそんなデメリットを上回る良い影響を私達家族に与えてくれています。
特に一人っ子の娘にとってはかけがえのない姉妹(2匹ともにメス)になってくれました。
この先も娘と一緒に元気に暮らしてくれたらいいなーと思っています。