『しつけ(教育)のためにやった・・・』この言葉を言い訳にして子どもを虐待する親たち。
最近はこの手のニュースが目について、ドキッとすることがあります。
自分は大丈夫なのか!?本当に娘のためを思ってやっている(言っている)のか?
自問自答するときもあります。
なにしろ最近では父親の教育虐待が目立つようになってきたとのこと。
母親任せから脱却していることは良いことなのかもしれませんが、逆にそれが行き過ぎてしまうともっと悲劇になるかも。
即答で『絶対に大丈夫!』と胸を張れる父親ほど、要注意ということもあります。
今一度、子供に対する自分の姿を俯瞰してみることをおすすめします。
教育虐待とは?
ウィキペディアによると教育虐待とは
教育虐待(きょういくぎゃくたい)は、「教育熱心過ぎる親が、過度な期待を子どもに背負わせてしまい、思うとおりの結果が出ないと厳しく叱責してしまうこと」、子の人権を無視して勉学や習い事などの教養を社会通念上許される範疇を逸脱して無理強いさせる行為である。
とあります。
問題は『教育熱心すぎる・・』というのが子供自身のためではなく、父親のコンプレックス解消や自己実現の手段となっている可能性があることです。
勉強を見ている当初は、純粋に子どものためであったかもしれませんが、子どもの理解が遅かったり自分の思い通りにならなかったりすると徐々に言葉による虐待や暴力が始まるように。
特に最近では中学受験で父親からの教育虐待が始まることが多いそうです。
教育虐待をしてしまう親のタイプとは?
上の記事の中でもありますが、教育虐待してしまう父親の傾向として以下のような特徴があるそう。
- 幼いころから習い事や塾、スイミングスクールなどに通わせる
- 約束を守れない場合、体罰を与える。食事をさせない、外に出す
- 口答えは許さない
- 見るテレビの制限をする(ニュース番組・健全なアニメなど)
- 友人との連絡を禁止する。遊びに行くことも、家に招くことも禁止する
- 毎日の学習の確認をする(テスト結果の報告、学習内容の説明など)
- 博物館、展覧会などに連れていく
- 子供とは率先して関わる。遊びも付き合う
- 成果が上がらない場合、すぐに塾や先生を変える
これみてると、なんかすでに虐待が始まっている感じが私はしますが・・・。苦笑
でも結局、自分の子どもを一人の独立した人間としてみていないというのが根本的な原因だと思います。
こういう言い方は冷たいと誤解を生むかもしれませんが、子どもはある意味『他人』なんです。
もちろん血縁関係があるなしを言っている訳ではありません。
子どもの人生はその子のものという意味です。
勉強はどうしてしなければならないのか?
ここで少し話題を変えます。
そもそも勉強って何のためにするのでしょう?。
まずは親が自分自身に問いかけてみてください。
いい大学に入るため? 一流企業に入社するため? お金に困らないような生活をするため?
明確な答えはありますか?
かくいう私も学生時代は全く何も考えていませんでした。
一応、義務教育を終え、高校も地元公立の進学校になんとか入学したものの成績は下の下。
部活にばかりうつつをぬかす毎日でした。
特に理数系は駄目で赤点で追試を何回も受けました。
それでも大学は行かなきゃなー、行くなら文系の私大かなーなんて軽く考えていました。
現役での合格は全く自分自身でも考えておらず、まともに受験さえもせずに終わりました。
(一応、共通一次試験を受けて地方の国立大学を一つ受験しました。結果は言わずとも・・・)
転機は一浪目の受験がすべて駄目だったときでした。けっこう真剣に勉強したつもりだったのにどこにも受からず、かなり落ち込みました。
それと同時に自分の中で何かが目覚めて、それまでとは違い嘘のように勉強しました。本当に人生で一番勉強したと言えます。
またいい先生にも出会えたことも大きかったと思います。
その結果、二浪の末に早稲田大学の法学部に合格できました。私の高校時代を知る友人は未だに信じてくれませんが。笑
良い大学を出たことで、確かに就職には有利だったと思います。.でもそれだけかな。
しかも現在私は全く畑違いの仕事についています。
ただし、勉強を真剣にしたことで基礎学力は付きました。そしてその時の経験は現在でも役にたっていると思います。
(英語の単語や歴史の年号を覚えたことそのものではなくて考え方や勉強の仕方という意味で。)
で今現在の私が思う『なんのために勉強するのか?』ですが、今現在の私の答えは『自分のしたいことをするため』と答えます。
勉強しなければ『自分のしたいことが出来ない』からするのです。
まだ学生の間は自分のしたいことを見つけられない人も多いと思いますが、その時に勉強していないと選択肢がかなり減ってしまいます。
もちろん、その時から必要な勉強を始めても遅くはないのですが、基礎的な勉強をしていないと少し遠回りになることもあるでしょう。
だから勉強するのです。
子どもと将来のことを真剣に話し合ってみる
現在4歳の娘に『将来、何になりたい?』と聞いても『プリキュア!』とか答えますが、笑
もう少し大きくなったら真剣に将来のことについて話し合ってみるつもりです。
そして『その職業に就きたいのならこういう勉強が必要かもね、』というアドバイスをしたいと思います。
もちろん節目、節目でその答えは変わってくるかもしれませんが、それでも良いんです。
娘が自分がやりたいことを自分で考える機会があることが大切だと思います。
その時も親が誘導的にこんな仕事についたほうが良いとか意見することはもってのほかです。
村上龍さんの『13歳のハローワーク』を題材に親子で一緒に話すと面白いかもしれませんね。
13歳のハローワークの公式ページもあります。
そして子どもと親がそのような話をしていれば、中学受験なんかで教育虐待はおきないでしょう。
だってそんな目先のことで子どもに勉強を押し付けても本当に意味がないことがわかると思いますよ。