生活

新型肺炎(コロナウイルス)の助成金対策。抜けてるとこあるよな~。

geralt / Pixabay

なんだか物凄いことになっている新型肺炎(新型コロナウイルス)。

私の住む近くでも感染者がでました。

そしてマスク、トイレットペーパーの買い占め。なんだかな~、アホなやつが多すぎる。

不謹慎極まりないですが、私の率直な感想は子供が罹ってもあまり重症化していないって事実にホッとしています。

ただし、いつ状況が変わるかわからないから気は抜けません。

 

 

そんな中、政府から本当に突然出された全小中学校の臨時休校要請

『学校での集団感染を防ぐ!』という安倍首相の判断には同意しますが、困ることも正直沢山。

 

特に小学校の低学年の子どもたちを持つ親にとっては、休職せざるをえない人も。

当然、経済的な打撃は免れません。

 

この対策として新たな助成金も創設されました。

ここでは助成金の内容と、その問題点を指摘します。

 

小学校等の臨時休業に伴う保護者の休暇取得支援(新たな助成金制度の創設)

上記の助成金の概要は・・・

新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に小学校等が休校した場合、親が子供の面倒をみるために休職することもあります。

そんな時に会社が休職者を有給扱いすると、その企業に助成金を支払う制度です。決して子供の親に直接支払われるものではありません。

正社員だけでなくパートやアルバイトにも適用されます。

国からの支給額は8,330円を上限として、100%です。ただし会社は通常の賃金全額を労働者に支払う必要があります。

つまり計算した賃金額が8,330円/日を超えた分は会社負担となります。

まとめると、

対象となるのは

  • ①、②の子どもの世話を行うことが必要になった親(労働者)に対し、労働基準法の有給休暇とは別に、有給の休暇を取得させた事業主。

 ① 新型コロナウイルス感染拡大防止策として、臨時休校した小学校に通う子

 ② 風邪症状など新型コロナウイルスに感染したおそれのある、小学校等に通う子

その支給額は

  • 休暇中に支払った賃金相当額 ✕ 10/10(※支給額は8,330円が上限)

適用日は

  • 令和2年2月27日から3月31日の間に取得した休暇

 

※上記の助成金は3月2日プレスリリースされたものです。追加措置があることも考えられますのでご注意ください。

厚生労働省ホームページ参照

 

小学校等の臨時休業に伴う保護者の休暇取得支援の問題点

この助成金の問題点を挙げると、

個人事業主が対象となっていないことです。もとよりこの助成金は労働保険特会から捻出されるもの。つまり雇用保険に加入している人が対象なので、事業主である個人(フリーランス含む)は考えられていません。

しかし昨今は働き方改革で多様な働き方を支援すると掲げていたはず。これでは困る人が出てきます!

 

私の周りにも個人事業主として働いているシングルマザーがいます。

彼女の子供は小学校1年生の女子。

 

彼女の仕事はガテン系なので、職場に子供を連れて行くことはまず不可能です。

幸いにもこの地区は学童保育が朝から稼働しているようなので、なんとか働くことが出来ています。

 

それでもいつもは作る必要のないお弁当の準備もあり、精神的にも肉体的にも負担は大きいと話します。

まあ、個人事業主が助成金の対象となったとしても、そうそう仕事を休むことはかなわないかもしれません。

経済的にも助成金の日額では賄えないという現実もあります。

でも、選択肢のひとつとしてあるかないかは大きな違いです。

※追記

3月10日時点、 フリーランスへの助成金制度が発表されました。

詳細については正確なものを追記します。

 

緊急時には、身近な地域コミュニティーが必要

理想論かもしれませんが、このような緊急時には身近で助け合える地域コミュニティーがあれば全然違うはず。

私も以前は地域の集まりや町会と関わりを正直、鬱陶しいと感じて敬遠していました。

 

ただ家庭を持ち子供を育てていく中で、自然と地域のイベントや町会に参加するようになりました。

そうすると近所付き合いもするようになり、困ったときには助け合うことも。

 

一朝一夕では、なかなか難しい事かもしれませんが、このような動きもあるようです。

 

 

追記 ※3月29日

昨日の地元朝刊紙にこんな記事が掲載されていました。

『臨時休校 息子の世話での欠勤なのに・・・

休業助成 使えず退職』

信濃毎日新聞 3月28日朝刊より

この女性は人材派遣会社にお勤めだったようですが、有給とは別に会社に有給休暇を求めたようです。

しかし会社は女性の日給が8,330円の助成金の上限を上回るので「赤字になる」とためらったとあります。(上限額を上回る部分は会社負担となるため。)

そして女性は労働局に相談しましたが、良い解決策を講じてもらえず、結局会社を辞めました。

 

私はこの記事を取り上げたのは、会社の対応を攻めるためではありません。(この人材派遣会社が大手かもしれませんが、)中小企業にとっては、このコロナウイルス騒動は本当に死活問題です。

すべてハイハイと従業員ファーストで対応していると会社自体が倒産してしまいます。

それよりも会社にも負担を求めるこの助成制度がどうなのか疑問に感じています。

お互いに100%満足のいく解決方法はないかもしれませんが、みんながなんとか生活していける方策を早急に講じてもらいたいです。

 

 

 

 

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