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子供の突然の病気。共働き家庭では本当に困りますよね。
あなたか旦那のどちらかが仕事を休む、もしくは親類にみてもらう などいくつか方法はあります。
でもどうしても抜けられない仕事が夫婦ともにあった場合や親類が近くにいない場合なども考えられます。
そんな時は『どうしたらいいんだー!』と叫びたくなりますよね。
挙句の果てにどちらが仕事を休むかで夫婦喧嘩も始まってしまうことも。
そんな場面が我が家にも訪れました。そしてその時にどうしたらいいのか?真剣に考えてみました。
娘の突然の病気が考えるきっかけに
今年の春、娘の保育園で水疱瘡が流行り始めました。
うちは予防接種してるから大丈夫 と高をくくっていたら、最初の注意喚起のお知らせから一週間後、見事に発症。
(予防接種していても罹るんですね。ただ病状は軽くですみます。)
その時は妻が仕事を休んで病院に連れていき、その次の日は私が仕事を休み娘を看病しました。
ラッキーなことに(?)罹ったのが連休にかかっていたのでお互いに休む日は最小限で済んだんです。
そして、それから1週間後の金曜日の夕方、娘が元気ないな~と思って熱を測ったら38度。そして晩御飯の後に突然、嘔吐しました。
前の週、保育園でもウイルス性胃腸炎がでましたというお知らせがあったばかり。もしかしたら・・・と思い休日診療に連れていったらウイルス性胃腸炎との診断。
嘔吐と下痢が今後でてくるので脱水症に気をつけてくださいと言われ、土曜日と日曜日は安静に。
次の週初めは妻は出張、私もどうしても抜けられない仕事が重なり、車で1時ほどのところに住んでいる妻の母に急遽、看病をお願いしました。
なんとか月曜日は乗り切り、火曜は私がお休みを取りました。そして症状も回復。
次の日から保育園に復帰できました。
こちらも発症が週末だったので休みはほとんど取らなくて済みました。でもこれが週初めに発症していたら、ほぼ一週間、仕事を休むことになりかねませんでした。
で真剣に病気のときの預け先を考えてみました。
病児保育が意外とつかえない!
各市町村には病児保育という制度があります。これは『子供が病気だけど仕事の都合などで家庭で保育ができない』ときに子供を預かってくれるもの。専用の病児保育室で看護師と保育士が保育してくれます。
私が住んでいる松本市では以下のようになっています。
対象児童
当面病状の急変は見られないが、回復期になっていない生後5ヶ月から小学校3年生までの子供。集団保育及び勤務先の都合で家庭での保育が困難で、かつ、市内在住または勤務先が市内であることが条件。
利用日・利用時間
利用日は月曜から金曜、利用時間は午前8時から午後6時までです。1回連続5日以内
実施施設
松本市には4箇所あります。
利用方法
事前登録が必要です。1箇所で事前登録すると市内にある4箇所の施設が利用できます。事前登録は毎年度の登録更新も必要となります。
でこの『病児保育が使えねー』と感じたのは利用方法。
病児保育利用の際には かかりつけ医による診療情報提供書の記入の後に利用申請書とともに提出する必要があるのです!
事前にかかりつけ医の診察を受ける必要があるということは、つまり子供が急病の場合は、事実上使えないということを意味します。
そもそも病院の診察は朝8時半から。そして受診が終わるまでは下手すると半日かかります。それから病児保育を利用しても、日勤で働いている親からすると意味がないということになるのです。
かりにも『病児保育』というぐらいですから、子供の急病に対するケアも準備してほしいですね。
で急病の時に良い預け場所はないものかと確認したところ次にようなものがあるのがわかりました。
ファミリーサポート制度とは?
それは『ファミリーサポート制度』というものです。
てっとり早く言うと、『相互援助活動』です。この制度は依頼会員と協力会員から成り立ちます。有償ですが、ボランティア要素を含んだ取り組みです。
依頼会員とは字の如く、子供を預けることを依頼する側。そして協力会員は子供を預かる側です。
その両者をファミリーサポートセンター事務局が取り持ちます。
参照:松本市ファミリーサポート事業案内より
そしてこのファミリーサポート制度を利用する理由は人それぞれ。下記に一例をあげてみました。
- 残業で保育園のお迎えに間に合わない。
- 子供が保育園で熱をだしたとの連絡が。。。でもどうしても抜けられない仕事がある。
- 保育園が休み、でも急に休日出勤になった。。。どうしよう。
- 病気の回復期、もう1,2日休ませたいけど私は仕事。
- 外出したいけれど子供連れでは難しい。(兄弟の参観日、病院、美容院、講習、コンサート、映画など)
- 自分が病気になってしまった。。。通院の間の子供の世話は?
- 産前産後で子供の送迎ができない。
- 育児ノイローゼ気味だ。少しリフレッシュする時間が欲しい。
このように、さまざまな事に利用可能です。
各市町村によっては病児保育は行っていないところもあるので、お住まいのファミリーサポートセンター事務局にお問い合わせください。
さてさて、ファミリーサポート制度の大まかな概要を説明します。
預ける場所
子供を預ける場所は、協力会員の自宅です。事務局や施設での集団保育として行うものではありません。
利用時間
松本市の場合、基本的には月曜日の朝8時から夕方18時までです。
ただ、緊急サポート事業というものがファミリサポート事業とは別に存在して(事前申し込みしている家庭のみ)、専用の携帯番号にかけて『預かるよ』という協力会員がみつかると早朝から夜間まで預けることが可能です。
依頼できる内容
通常保育のほか、病児保育、送迎、通常保育、宿泊を伴う保育等です。
事前打ち合わせ
ファミリーサポート制度を利用するに当たり、事前打ち合わせ(顔見せ)は、パパ、ママ、子供が協力会員の自宅に出向いて行います。協力会員宅の場所確認、子供の様子や託児にあたっての気になる点、依頼する側の緊急連絡先などを確認しあいます。
利用料
利用料は通常のファミリーサポートか、それとも緊急サポートかで若干異なりますが。平均して1時間600円から800円程度で利用できます。
松本市のファミリーサポート制度の概要は以上ですが、まずはご自分の住んでいる市町村のファミリー・サポート・センターへお問い合わせください。
病児保育&ファミリー・サポート制度のまとめ
病児保育についてはこちらのサイトで詳しく説明されています。
ただし、病児保育は上記で説明したとおり、若干使いにくい面もありますので、ファミリーサポート制度などと併用で準備しておくことをおすすめします。
子供が病気になる前に事前に預け先を考えておくことで、精神的にもかなり楽になります。
今回、娘の病気でつくづくそう感じました。この他にもお住まいの地域で便利な制度があるかもしれませんので、ぜひ一度調べておきましょう。