うちの娘は3月の早生まれです。
一般的に早生まれはいろんな面で不利だと言われてます。
でも本当なんでしょうか?
実際はどうなのか検証してみます。
早生まれのデメリットと言われている事を検証
まずはさまざまなサイトでもデメリットと言われていることを検証してみます。
保育園に入りにくい
いわゆる「保活」というやつですね。
本人ではなく働く親に関係することです。
これはねー、早生まれ・遅生まれの問題ではなく、住んでいる地域の待機児童の問題です。
地域によって差があり過ぎですね。
通常生後57日以上経過していないと認可保育園には入れないケースが多い、そして年度始まりの4月1日が基準日。
2月、3月生まれだと4月1日までに生後57日をクリア出来ないことが多いと言われます。
ただ入園は毎月申請できるんですね。
問題は待機児童の問題が深刻で空きがない場合です。
わたしたちが住んでいる田舎では入園の申し込みをしてダメなことはほぼありません。
悩んだことと言えば、どの保育園に入れるかということでした。
一方はクラスが多い大きな保育園、そしてもう一方は各年が1クラスの小さな保育園。
最終的には保育士の目が届きやすいであろう小さな保育園の方に決めました。
普通に「1才児クラス」に入園希望を出して希望通りになりました。
同級の子より体が小さい・できない事が遅生まれの子より多い(?)
「同級の子より体が小さい」
娘は遅生まれのおともだち、特に4月~6月生まれの子と並ぶと頭ひとつ小さいです。
もともと生まれた時が2,285グラムと低出生体重児だったこともあり、その差はかなり大きく感じました。
他の早生まれの子も娘ほどではありませんが、やはり小さいですね。
でもしょうがないことです。長い目で見るしかないです。
「出来ないことが遅生まれの子より多い」
これはメリット・デメリット表裏一体だと考えます。
極端な例でいうと、3月生まれの子は4月生まれの子よりも約1年早く、いろんな刺激を脳に受けていることになる。
そのときに出来る出来ないで判断すると、「かわいそう・・・」となるわけですが、
長い目で見るとラッキーなことかもしれませんね。
娘も年中さんクラスになり、いろんな事を学ぶようになりました。
で4月、5月生まれの子が出来ることが自分に出来ないことに苛立っていた時期がありました。
印象的だったのは箸の持ち方を習ったときです。
指先が4月、5月生まれの子よりおぼつかず、上手くもてない。
箸が上手くもてない子たちはスプーンやフォークになるんですが、それが嫌だったらしく、家でも一生懸命、箸の持ち方を練習してました。
1ヶ月くらい毎日練習して、上手くなりました。
性格にもよるとは思いますが、頑張るきっかけにもなりました。
幼少期のある時点では遅生まれの子より出来ないことが多いということは事実かもしれません。
でもそれが頑張るモチベーションにもなります。
わたしと妻が気をつけたのは、その頑張りに対してなにか評価すること。
出来たときに「出来たじゃ~ん!」と褒めても、そのほか余計なこと(クラスで何人くらい出来るようになったの?とか)は言わないようにしました。
児童手当の総額が少なくなる
本人というより親のデメリットですねー(笑)
児童手当はもらいだしは生まれた月で変わりますが打ち切りは一斉です。
具体例でいうと4月2日生まれの子は申請がおりるともらい始めて16歳になった年の年度末(3月)まで支給されます。
うちの娘は3月に16歳なったと思ったらすぐに支給打ち切りです。
つまりまるまる1年間は児童手当が4月生まれの子より少ないことになります。(ガッデム!)
逆に公的なもの以外、例えば年齢制限のある料金などは長く利用できることになりますが。
結論:問題は親の意識
保育園の入園のことを考えて産む月も計算している方たちもいると聞きます。
たしかに大きな都市で共働き世帯は死活問題ですよねー。
でもうちなんかは無事に生まれてきて大きくなる姿をみせてくれるだけで感謝、感謝です。
産まれてすぐはあまりにも小さくて保育器に1週間程度入って、妻も自分の何かが悪かったではないかと泣いていました。
今では元気に走り回っています!
わたしが思うに、「早生まれのデメリット」その本当の問題は親が知らず知らずのうちに子供にコンプレックスを植え付けていることではないでしょうか。
「あなたは3月生まれだから、4月生まれの〇〇ちゃんが出来てあなたが出来なくても当然なのよ。」
などと親は慰めのつもりで言ったことでも、
子供は誕生月の前提部分は除外して「自分は出来なくて当然なんだ。」という部分だけを頭の中にインプットしてしまう。
それがコンプレックスをもってしまう正体なんじゃないでしょうか。
さまざまなデータを見てみると、確かに運動系ではプロサッカー選手や東大合格者も4月、5月生まれが多いという事実があります。
実際には大学受験やプロサッカー選手になる年齢には、早生まれ・遅生まれの影響なんてないでしょう。
でも小さい頃に言われたことがずっと後まで尾を引いてしまうんですね。
つまり幼いときの親の何気ない言葉で子供の一生が決まってしまう可能性があるんです。
一番大事なことは子供に早生まれ・遅生まれを意識させないことです。
うちも娘の前では、生まれ月でよその子と比較するような話題はしないようにしています。